黒目川を遡る―落合川の源流へ
9月22日に行われた「黒目川エコ探検」の第3回目は、黒目川のもうひとつの源流である落合川を歩いてみようという企画です。前回(3月)は小平霊園付近の黒目川源流から東久留米駅近くまで下ってみましたが、今回は、そこからすぐ下流、落合川との合流点が出発点です。まだ暑い空気の残る日でしたが朝霞台駅に14名が参加、バスに乗って移動、神宝大橋という埼玉と東京の境になっている場所に到着しました。橋の上から上流を眺めると、右に黒目川本流、左側が落合川です。
落合川に沿って設けられている遊歩道には川側にファンスがあり、護岸で守られた河川敷は一段低く、そう広くありませんが、豊富な水量とその中で揺れている水草が鮮やかです。岸辺の植物群やこの景観は散歩する人たちの楽しみになっていると思われます。河川改修を経た現在の落合川の姿です。




左右の景色を眺めながら進むと新落合橋付近で右岸側に立野川が流れ込んでいます。きれいに澄んだ水で、これも落合川の湧水群のひとつということで、2キロほどの長さがあるそうです。さらに歩き続けて西武線の陸橋を越えるあたりで、ここにもやはり右岸に流れ込む流れがあります。本流を離れて、この支流を遡ると、よく整備された竹林に行き当たり、一帯は竹林公園という広場になっています。うす暗い竹林を降りた窪地に、湧水池があり、砂を巻き上げて湧き出ている場所も確認できます。藪蚊の巣窟みたいな場所でもあります。
本流に戻り、またいくつかの橋を過ぎます。橋の名前は美鳥橋、老松橋、不動橋などユニークで、数も多く近接しています。川と生活の場が近いのではないでしょうか。老松橋の先に、川岸の囲いがなく、自由に遊べる「いこいの水辺」という親水広場があり、この日も小魚やザリガニ取りなど川遊びをする親子の姿を目にすることができました。




多門寺という名刹を過ぎ、毘沙門橋を越えると、落合川最大の湧水である南沢からの流れが合流しています。流れに沿って南沢へ向かうと氷川神社があります。この湧水自体がご神体になっているのでしょうか。一帯には、林の中をいくつもの流れが交差するような水路が流れていて、これはただの湧き水ではないことがわかります。この南沢湧水は多摩地区で最大の水量とされ、湧水の量は1日約1万トン。隣接する東京都水道局の給水所から汲み上げられた地下水と合わせて久留米市の水道水としても利用されているそうです。南沢湧水群は、2008年(平成20年)6月に「落合川と南沢湧水群」として平成の名水百選に選ばれています。新座市の妙音沢湧水も平成の名水百選で、朝霞地区にも湧水があり自然地形的には同じなのですが、参加者は武蔵野台地から湧き出るこの豊富な伏流水を目にして感激の様子です。




多門寺という名刹を過ぎ、毘沙門橋を越えると、落合川最大の湧水である南沢からの流れが合流しています。流れに沿って南沢へ向かうと氷川神社があります。この湧水自体がご神体になっているのでしょう。一帯には、林の中をいくつもの流れが交差するように水路が流れていて、これはただの湧き水ではないことがわかります。この南沢湧水は多摩地区で最大の水量とされ、湧水の量は1日約1万トン。隣接する東京都水道局の給水所から汲み上げられた地下水と合わせて久留米市の水道水としても利用されているそうです。南沢湧水群は、2008年(平成20年)6月に「落合川と南沢湧水群」として平成の名水百選に選ばれています。新座市の妙音沢湧水も平成の名水百選で、朝霞地区にも湧水があり自然地形的には同じなのですが、参加者は武蔵野台地から湧き出るこの豊富な伏流水を目にして感激の様子です。
八幡橋という小さな橋の先の段丘と住宅に囲まれた数メートルの水路が確認できる最上流地点ということです。ここはかつて生活排水などで汚染されていましたが、地元の人たちの活動で清流に戻ったとのこと。緑も清流も人の手で保全しないといけないのが都市の環境です。