黒目川エコ探検・番外編①萌芽更新とは

当日の豊福さんの説明で萌芽更新・ほうがこうしんのお話がありました。
この事について説明を致します。

里山管理で森を若返りさせる方法です。
里山では、畑に適さない斜面などで薪や炭用にクヌギ、コナラ、シデやカシなどを株元で伐採して利用。
株から生えた萌芽を2,3本伸ばして繰り返し利用しました。良い点は実生などに比べて成長が早い点です。
抜根なども行わないので作業も楽だったでしょう。
以下に写真の載せますのでご覧ください。

今年の2月に伐採したナンキンハゼ。10ヶ月経過しています。
萌芽は私の背丈を超える程伸びてす。
凄まじい生命力を感じます。
伐採されても地中には根がしっかり張っていますので水と栄養分を吸い上げて新芽を伸ばします。

こちらは同時期に伐採したクヌギ。萌芽を2本だけ残して成長させる予定です。

こちらは、旧高橋家住宅にあるコナラ。萌芽更新で2本が残っている様子。手前に伐採した後があるので、最初は3本残されたと思われる。
敷地内にはこの様に二股になっているコナラが何本もあります。
近くに最近枯れて伐採された木の年輪を見ると60年くらいの樹齢のようです。高橋家では60年前まで薪を自前で調達していたのでしょう。

2024/12/13